先週末からはUSD/JPYは粘り強い展開になりました。短期的には想定とは異なる値動きになりましたが、長期的にはまだ下落傾向が続いていると考えます。
週足
週足はまだ下落展開の範疇です。茶色のMAのところが、下降トレンドラインを引けるところでもあります。RSIは50%なので、壁になりやすいポイントです。週足としては現状から売り狙い。白のトレンドラインや茶色のMAが防衛ラインですから、ここを抜かれてピンクの線が茶色の線の上に出てきたら(ゴールデンクロスの形になったら)損切ということです。上に抜いてきた場合は、ボリンジャーバンド+2σまで急騰する展開が考えられるので、そのときは短期は買うしかないでしょう。しかし、これは確率が低い展開。20%くらいで起こりうる展開でしょうか。
確率が高い展開というのは、現状から折り返しで、もみあいながらまた下の白いラインを目指していく展開です。アプローチ方法としては不安定ながらも下降トレンドと見て、現状のRSI50%からは売りで、ゴールデンクロスが起こるような形になったら損切です。これが1時間足でも5分足のチャートだとしてもアプローチは同じです。
日足
日足は微妙なところで上げてきました。一度MAの茶色の線を割り込んだのですが、aの時点でMAに乗りなおしています。こうなったら売り手は逃げたほうがいいでしょう。ただ、現在は白線部分がレジスタンスです。チャートパターンとしては三尊天井のようなものですから、まずは白線を手掛かりに売り。抜かれたら買いに変えるという感じです。しかしながら、このチャートは乱高下してわかりにくいです。わかりにくいチャートでは無理にしかけずにパスが無難でしょう。
4時間足
4時間足も下落展開から急転する難しい相場になっています。aのポイントは茶色のMAやRSI50%を頼りに売りでいいでしょう。そのあとで下がらなくなり、bの時点でピンクのMAがゴールデンクロスになってしまいました。この時点でaからの売りは茶色線やRSI50%の壁という根拠を失ったので撤退です。bで逃げれば大きな損にはならないはずです。前述した週足が、この先こういう展開になる可能性があるということです。この4時間足のようにゴールデンクロスの形になったら即逃げがセオリーです。
ちなみにbで逃げるのが難しいのでは?と思うかもしれないのですが、私のトレード方法というのは、エントリーしたあとに損切を詰めるのが主です。aで売りを入れた場合は、そのあとで陰線が出ていますから、下がった時点で損切を同値にはしておく。あとは上がってくるのなら自動的に損切で逃げるということです。損切詰めたらあとは、損切るかどうかで悩むことはありません。盛り返して戻ってくるのならばそこでトレード終了となるだけです。
cのポイントはまたRSI70%まできたので売って良いでしょう。ここもこのあとMAに支えられて高値更新したら逃げなければなりませんが、cから売って下がったときに損切を同値に下しておけば損はないはずです。
まとめるとUSD/JPYは粘り強く上がってはいますが、現状はレジスタンスライン。再度売りのポイントです。ですが、ここから日足レベルで強い陽線が出てきたときは売れなくなります。そのときは売り手は逃げざるを得ないので、それはショートカバーとなり急騰につながります。ジリジリと落ちてきた場合は、逆に買い手がつらくなり逃げていくのでさらに落ちやすくなります。まずは売りから入るのが筋でしょう。
※チャート設定はアドバンスドホーミングFXに基きます。
(当ブログで紹介しているボリンジャーバンド等はこの教材独自の設定なのでご注意ください