USD/JPYの総合的な方向性は下落と私は見ているのですが、今月初旬の雇用統計がかなり強かったのでその流れが今も続いています。週足と4時間足だけ見てみましょう。
週足
週足は正月の急落でデッドクロスをしました。毎回いっていることですが、このテクニカル設定では、デッドクロスをしてからはしばらく反動でリバウンドがきます(ちなみにゴールデンクロスならその直後は反動で下落する)。今はそのリバウンドが続いている状態です。で、どこまでリバウンドが続くかというと、RSI50%がひとつの目安です。このあたりまで跳ね返ってくると垂れ下がる茶色線が抵抗になり再下落するのが、よくある流れです。ただ、可能性としては、RSI50%や茶色線を超え出すと、ボリンジャーバンドの+2σまで跳ね上がるパターンもあります。ですから、現状から売るならばあくまで茶色線やRSI50%が根拠になります。その根拠が崩されると、売り手は総手仕舞い(つまり買う)するので、跳ね上がることになります。崩されなければジリジリと下がり、今度は買い手が手仕舞い(つまり売る)していくから再下落となるわけですね。週足としては買えるような状況ではないです。ただの乱高下中です。
4時間足
日足は小刻みなレンジ状態はかわらないので、4時間足を見てみます。4時間足は、aのところで大陽線がでていますが、これは今月の米雇用統計がかなり強い結果だったので出た陽線です。陽線が一気に茶色線を超えたために、ゴールデンクロスが引き起こされ、それで流れが変わったわけです。aの陽線が出たところで売り手は撤退でしょう。ただ、aで陽線が出たとはいえ、安定的な上昇トレンドでもありません。bのところは直前はかなり上値を叩かれ続けており、三角持合いが煮詰まって飛び出した格好で、すんなり上がっている状態ではないことはわかります。かなり売り勢力は根強い印象はあります。ただ、前々回くらいの記事で書いたことなのですが、やはり110円に溜まっているストップロスを一層しないことには、再び売りの流れになりにくい所がありました。昨日その売り手のストップロスを弾き飛ばす110円超えがあり、110.50付近まで一気に吹き上がりました。
さて、これからどうするかですが、再度売りたいところです。110円を超えたことで、買い手は一段落なのかと思いますし、RSI70%に到達しているので売りを検討します。ただし、今度は110円がサポートライン化してくるでしょう。110円をすんなりと割り込めば急落しますが、110円で数日間値固めされると本格的な上昇が始まる可能性があります。なので110.50のラインは売り手が仕掛ける最終ラインというところです。
※チャート設定はアドバンスドホーミングFXに基きます。
(当ブログで紹介しているボリンジャーバンド等はこの教材独自の設定なのでご注意ください