USD/JPYは今週になって再び売られる形となっています。正月に急落して1月は地面に落ちたボールが跳ね上がるように持ちこたえていたのですが、2月になり上がる力が失せ、また再下落が始まった感があります。
日足
日足は長いこと粘っていましたが、茶色の線がつまり下降トレンドラインとなっていて、そこに押される形で再下落しています。重要なのは、ピンク線の向きです。いままでピンク線が上に向いていて支えられていたときは、粘り強かったですね。しかし、一昨日辺りから茶色の線の圧力に負けてピンクの線がゴールデンクロスせずに下に向いてしまいました。ロウソクがピンク線の下にきたことで、サポートラインが消失したことになります。こうなるとストンと落ちやすくなるのです。
ただ、赤線の辺りが、正月付近でもみ合っていたラインですから、この辺りでは反発もあります。具体的には107円半ばくらいまでは押されそうですが、そのあとで、跳ね返るか、あるいは割るか、どっちがくるかに注目しておきます。まあ普通の値動きとしては、赤線辺りまで落ちてから、小反発して108円台でもみあう感じです。なかなか一気に急落していく展開にはならないのですが、日足チャートからは買うことはできないですね。売りが優位です。
4時間足
4時間足は結局は110円の壁に阻まれて、デッドクロス後に崩れる展開になりました。これまでの値動きのポイントを振り返ると、まずaの場面は、110円の壁に阻まれて反落してデッドクロスをしました。よって、これから下落しそうな気配は察知できますが、aの時点で即売りはNGです。このテクニカル設定では、クロスした瞬間は反動があるのです。デッドクロスしたときは一旦反発のタイミングなのですね。そのあと反発がくるわけですが、ボリンジャーバンド+2σや茶色線がレジスタンスラインとして機能するので、bからは売りのタイミングとなります。ただ、bの場面はたしか夜間のFOMCの場面でしたから、bでポジションを取るのは実際は難しいです。
現状は急落して小反発があり、cの場面ですが、ここはまた売りのタイミングです。図のようにすんなり落ちて来たらいいわけですが、ジグザグに落ちているのでやや反発もあるかもしれません。今日は雇用統計ですから上がるケースもあるでしょう。けれどもチャートとしてはcで売って、上がってくるなら一旦撤退して、また茶色線から売り直すという二段売りでかなりの確率で利益を出せる形なのです。
まとめると、今日の雇用統計直前かあるいは直後は107円半ばまで押し込まれる展開になるのではないかと思います。デイトレでも雇用統計の初動で吹き上がるような形になったら、5分足のRSIなどで70%に来たら売り狙いでしょう。クロス円も今は堅調ですが、雇用統計後は弱くなると考えています。
※チャート設定はアドバンスドホーミングFXに基きます。
(当ブログで紹介しているボリンジャーバンド等はこの教材独自の設定なのでご注意ください