この記事を書いているのは5月4日(木)の12時頃です。
一昨日くらいまでは前回記事で書いたように、ずっとドル高の状態が続いていました。ですからドルストレート売りやクロス円売りが優位な状態が続きトレードも楽でした。ドル円が110円に触れた辺りで、昨日から流れが逆転して、今度はドル売りになっています。しかし、EUR/USDやらGBP/USDなどのドルストレートはさほど回復せず、結果としてクロス円がかなり売り込まれる形になってきたと思います。今後はリスク回避が起こりそうですが、明日の雇用統計を挟んでのドルの動向にも注意が必要です。
USD/JPY 週足
USD/JPYの週足はピンクの線上で陽線が続いたことで、先週は急上昇につながりました。しかし、茶色線とRSI50%の壁に綺麗に抑え込まれて今週は陰線始まりになっています。ちょうどこの位置が110円ですから、心理的にも、買い手は利食いしやすいポイントです。またこのチャートの真ん中のレンジのところで買っていて塩漬けになっていた人は、いままで苦しかったですから、戻ってきたところで助かったとポジションを整理する(売る)。故に下がるわけです。しかし、直近では上がってきたわけですから、少し下がると押し目を買ってくるのもまた当然の流れです。赤線の辺り、107円近辺ではピンク線が上に向いていますから、ここに触れると買い支えはあるでしょう。その流れが続いて再び急騰していくかというと微妙ですが、まあ1円くらいはリバウンドはありそうです。ですから、今月の週足レベルでのザックリとした考えはには現状からは売りで、107円からは短期的に買う感じでしょうか。
USD/JPY 日足
日足はゴールデンクロス後に上昇してきましたが、110円で達成感を得た所で下がってきています。今はピンク線を割り込み始めたので、茶色の線までストンと落ちやすい状況。108円前半くらいまで下がると、雇用統計絡みでまた110円近辺まで上げる可能性もあります。その後でダブルトップの形になると、107円まで下がっていくのではないか。と、まあこういうように考えるわけですね。とすると、今から売ってもまた盛り返しがくるのは織り込んでおかなければなりません。売りたい場合はデイトレで急落する部分を上手く狙う感じでしょう。また逆に買いたいなら雇用統計前に買いが入ったら少しだけ乗る感じです。長く売りたければまた110円近辺に来たら狙う感じです。
USD/JPY 4時間足
4時間足はMAの線をこぼれ落ちて弱くなっています。しかし、ボリンジャーバンド-2σ接点ですから下げ渋っている状態です。ここからトレードするのは難しいです。まあ弱くなってきてデッドクロスしそうですから中期的には右肩下がりになりそうですが、図のように上下動を繰り返しながら下がって行きやすいのです。ですから、今から売るのはやや遅いし、また買うのも遅いでしょう。こういう4時間足がもみあった場合でトレードするのなら、1時間足などでRSIを見て逆張りするのがいいでしょうね。1時間足が買われ過ぎに来たら売り、売られ過ぎに来たら買うということです。
まとめると、110円はレジスタンスになります。107円まで下がる可能性は高いと考えますが、そこまでくるとまた買い支えが入って長い間(1月くらい)もみあいそうです。
※チャート設定はアドバンスドホーミングFXに基きます。
(当ブログで紹介しているボリンジャーバンド等はこの教材独自の設定なのでご注意ください