トレードはトレードプランを考えて、アプローチをしていくのではありますが、
実践のトレードをやると教科書通りにいかないことが多々あります。
たとえば「トレンドラインで順張りで買う」というプランのケース。
トレンドラインに沿って順張りをしたけど、
逆に進んで損切になった。
今度は売りを入れたら、またトレンドラインに乗りなおして損切になった・・・
あるいは「レジスタンスラインから売る」というプランのケース。
レジスタンスラインにきたからショートしたけれども、
あっという間に上にブレイクした。
すぐにロングに変えたとたんに急落して、結局はレンジに戻ってしまった・・・
などなど、実際のトレードでは、トレードプラン通りにやったところで
このような往復ビンタにあって、上手く行かないことがほとんどだと思います。
すると
トレードプランなんて無意味だ。
相場はやはりランダムウォークなのだ。
と思ってしまい、そこで諦めてしまう。
こういうことって、よくありませんか?
それはトレードプランの考え方が間違っているからそうなってしまうのです。
トレードプランは、絶対そうなるというわけではなくて、
「こういう方針でアプローチをする」ものだと考えたほうがいいでしょう。
そして、そこに「何度か」という言葉を付け加えます。
「何度か」「こういう方針でアプローチをする」
ということです。
先の例でいうと、
「トレンドラインで順張りをした、逆に進んで損切になった」
これはOKです。プランへのトライの1回目が失敗しただけです。
まったく問題ありません。続けてください。
「今度はすぐに売りで入った」
これはあまりよくありません。
そのあとすぐに売りを入れずに、少し様子を見てください。
そしてまたトレンドラインに乗りなおしたのなら、再びロングをする。
今度はトレンドが伸びていって、さっきの下げは瞬間的な振り落としだったのだと気づく。
・・・このように対応したほうがいいでしょう。
つまり、トレードプランは、ここ一回こっきりの一発勝負のプランではないのですね。
そういう方針で、だいたいその形を描いている間であれば、
粘り強く数回アプローチをする。
トレンドラインからの順張りでいくなら、3回はトライしましょう。
2回は小さな損切をしても、3回目でやっと波に乗れてすぐに負けを取り戻せる。
こういう展開になるのが普通です。
多くの人が、考えたトレードプランに対してのエントリーは1回だと誤解しています。
1回じゃないんですね。最低3回くらいはトライしてください。
そしてそれでもうまくいかない場合にトレードプランを考え直せばいいのです。
トレードの極意は、損切にあるのですが、
とにかく波に乗れるまでは小刻みに何度も損切しなければなりません。
トレードはトライ&エラーです。
トライを何度も続けているうちに、
一回でもそのトライが大きく育てば稼ぐことができます。
その成功をつかむには、ピラミッドのようにたくさんの失敗(小さな損切)が必要です。
損切、小さな損切、利食い、小さな損切、引き分け、少しの利食い、損切、大きな利食い・・・
こんな感じで損切の繰り返しの中で、たまに大きな利食いがでてくれればいいのです。
そうやってトレードは進んでいくものです。
単純に、損切と利食いといっても、小さな損切や、小さな利食いもあります。
引き分けもあります。そういうトレードがトライの証なのです。
それを粘り強く続けていけば、必ず大きめの利食いもでてきて帳尻が合います。
だから、トレードを途中で放り投げず、戻ってくるのを永遠と待つのはやめましょう。
まとめると、
トレードプランは1回で成功するものでもないし、
1回の失敗で台無しになるものでもありません。
大きな方針というくらいに考えておき、
その中で細かくトライ&エラーを繰り返していきましょう。
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