「FX意識改革」ブログ

 2009年からFXのトレードについて真面目に解説しています。
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# FX意識改革127 レッスン4 「通貨の魅力を見極める」

講師「前回は、通貨の魅力を推し量ることが大切で、

      その通貨が何割引きになったときに買いがでるのか?

   それをよく考えていけば、相場観が身に付くと話しましたね。

 

 

生徒「はい、そうでした。

    でも、トレーダーがその通貨を魅力的に思っているかどうかって、

    一体どうすればわかるのですか?」

 

 

●レッスン4 「通貨の魅力を見極める」

 

 

講師「いくつか方法はありますね。

    まずはトレーダーたちのオーダー状況を確認してみればわかりますよ」

 

 

生徒「オーダー状況???」

 

 

講師「為替というのは、現行の価格(成行き)で売買もできますが、

    予約注文(指値・逆指値)でも売買できるのです。

    これから買いたい人・売りたい人が、

    いくらくらいのプライスで買いたい・売りたいか?

    それを調べればいいのですね」

 

 

生徒「なるほど! えっ、でもそれはどこで見れるのですか?」

 

 

講師「FX業者によっては、顧客のオーダー状況をある程度教えてくれますよ。

    ホームページなどで公開しているケースがあります。

    それを見れば顧客のポジションのオーダー状況がわかります」

 

 

生徒「前にいっていた、今買っている人、今売っている人、様子を見ている人、

    の3タイプの動向がわかるわけですね」

 

 

講師「その通りです。

   たとえば、上がっていた相場が急落したときにオーダー状況を見ると、

 

   今買っている人・・・ほとんど含み損。損切できずに放置している。

   今売っている人・・・少ない。すぐに利食いしてしまうので、

                含み益の人はさほどいない。

   様子を見ている人・・キリのいいプライスに買い注文を置いて押し目を狙っている。

 

   だいたいこういう感じになっています」

 

 

生徒「さっそく見てみましたが、たしかに相場が逆に進んでしまうと、

    9割方の人が損切できていませんね。身につまされます」

 

 

講師「はい。その損切できていない人たちが、負け組だということです。

 

   この損切できない人たちのポジションも、参考になりますよ。

   その人たちが買い手で、今の相場が下がっているとしたら、

   含み損の買い手が大勢いるところまで相場が戻れば、

   その人たちは一斉に売りますから」

 

 

生徒「え、なんででしょう?」

 

 

講師「それは、買ったけど下がってしまい、いままで含み損で苦しかったからです。

   このままどんどん下がっていったらどうしようと悩んでいたところで、

   相場が戻ってきてくれたら、

   やれやれよかったと買いのポジションを整理します(つまり売る)

   溺れそうなときに助け船が通れば飛び乗る。それが人間心理というものです。

 

   反対に、そのままズルズル下がっていってしまった場合も、

   その人たちがもうだめだと諦めるポイントというのがあります。

   彼らが最終的な損切注文をどこにおいているか?ということです」

 

 

生徒「なるほど、相場が下がったとき、

    買い手の売りオーダーが並んでいる場所は、

    損切の場所であって、それが執行されたら相場がガクンと下がりますよね」

 

 

講師「そういうことです。ガクンと下がるところをオーバーシュートといいますが、

    プロは、そのストップロスが執行されて、ガクンと下がってきたところで買ってきます」

 

 

生徒「よく、急落したあとに急騰して、

    いわゆる行って来いになるのはそういうわけだったんですね」

 

 

講師「そういうときにニュースを見ているとえらいことになりますよ。

    〇〇の懸念材料が浮かび上がり、相場が急落している・・・なんていうのを信じたら、

    下がったところで突っ込んで売ってしまい、底値つかみになります。

 

 

生徒「はい、よくそれでやられました。ニュースを信じてこれからどんどん下がると思い、

    底値で売った瞬間、突然急騰。トレードあるある話です」

 

 

講師「そういう負けパターンに嵌らないように、常にプロの動向を見ておきましょう。

    プロというのは、虎視眈眈と様子を見ているトレーダーのことです。

 

    彼らがどこで買うのか? それを観察するべきです。

    直近の相場が上がっているのなら、

    押し目狙いの買い注文をどこで仕掛けているか? ですね」

 

 

生徒「その価格で買いたい人が多ければ、そこで反発するのがわかるから、

    自分もそこで買えばいいわけですね」

 

 

講師「まあ、簡単に言えばそうなりますね。

    たとえばUSD/JPY 100.00なんていうプライスは、とてもキリがいいので、

    ここで買いたいと思う人がたくさんいます。

    買いの予約もたくさんはいっていますから、押し目買いで跳ね返りやすいのです」

 

 

※以上の話を詳しく知りたい方は、

 「FX オーダー状況」や「FX オープンオーダー」で検索して調べてください。

 海外業者ではOANDAが公開しているものが有名です。

 ネット上ではわかりやすく解説しているサイトや動画もたくさんあります。

 なおこれについてのご質問などにはメルマガ著者はお答えしません。

 

 

 

講師「というわけで、オーダー状況を見れば、

   トレーダーがどこで買いたいか売りたいかがわかるわけです。

 

   しかし、私がお伝えしたいことは、

   このツールを使って勝ちましょうということではないのですね」

 

 

生徒「え? 違うのですか?」

 

 

講師「はい。これはあくまで自分の相場観を鍛えるトレーニングツールとして使いましょう。

 

    このツールをよく見ていけば、

    人間が下す判断というものが、統計的に浮かび上がってきます。

    日本人もアメリカ人もロシア人もフランス人もみんな考えることは同じですよ。

    損得がすべての相場の世界では、

    誰もが自分と同じような考え方をしているのです。

 

    だから、オーダー状況を見ていくことで、相場観が鍛えられるのです。

    みんなが買いたい、売りたい、その価格帯が感覚的にわかってきます。

    このトレーダーたちが共通でもっている、

    相場の価格感をつかむことが大事なのです。

 

    たとえばヤフオクに精通している人なら、商品の相場を理解しているでしょう。

    その相場よりも低い価格で出品しているのなら、すぐに入札しますし、

    反対に相場よりも高い価格で出品しているのなら、入札しません。

    トレードでもそういう相場観が大事で、

    それを鍛えることが勝利の近道ということですね」

 

 

生徒「なるほど、オープンオーダーを見ていけば、仕掛けどころはわかってきますね

    たしかに、ニュースをチェックするより、こっちのほうが大事そうだ」

 

 

講師「というわけで他のトレーダーがどう思っているか?

    その通貨を魅力的に思っているかどうかは、

    オーダーを見ていくことでわかります。

 

   そのほかに通貨の魅力を推し量る方法としては、『比較』がありますね」

 

 

生徒「比較、ですか?」

 

 

講師「はい、相場というのは、人気投票です。

    人気のある通貨を買う、人気のない通貨を売る。

    単純にいえば、こういうことです。

    だから、人気のある通貨がどれか、人気のない通貨はどれなのかをチェックしましょう」

 

 

生徒「日本では、円高や円安という言葉で、

    円の人気については語られていますよね」

 

 

講師「たしかにUSD/JPYが上がっていれば円安、下がっていれば円高です。

    それはドルより円の人気があるかどうかを示す言葉ですね。

    しかし、それだけでは相場全体の状況をつかむことは不十分です。

 

    相場の主役は、あくまでドルです。次にユーロ、そしてポンド、それから円です。

 

    ほとんど相場というのは、ドルの主導で動きます。

    円が高いか、円が安いかよりも、ドルが高いか、ドルが安いか?

    それをつかむことが大切なんです。

 

    だからUSD/JPYだけ見ていると相場観が身に付きません。

    ユーロなどの他の通貨と比較する必要があるのです。

 


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| - | - | 19:37 | category: FX意識改革(メルマガ転載) |
# FX意識改革126 レッスン3 「相場観と、相場観の鍛え方」
生徒「この前の講義は、トレーダーの習性についてでしたね。
   トレーダーは損得勘定をするものだから、
   彼らの習性を読んでトレードをすればいい。
   そのためのツールとして、チャートを使う。ということでしたよね?



講師「そうですね。今回はその話を掘り下げていきたいと思います」



●レッスン3「相場観と相場観の鍛え方」


講師「そもそもトレーダーというのは、何が目的で、
   そのために何をしているでしょうか?」



生徒「それは稼ぐことが目的ですよね」



講師「そうです、稼ぐことが目的ですよね。
   じゃあ、稼ぐためにはどうすればいいですか?」



生徒「トレードして、利ザヤ(キャピタルゲイン)を出すということですよね」



講師「具体的に利ザヤを出すには、どうすればいいですか?」



生徒「えーと、安く買って、高く売る?」



講師「その通りです。商売と同じですね。

   USD/JPYが商品だとすれば、その商品を安く仕入れて、誰かに高く売る。
   100円で買って、110円で売れば利益が出ます。
   FXはその逆でも利益を得られますね。高く売って、安く買うのも同じことです。
   110円で売って、100円で買えば、これもまた利益が出ます」



生徒「それがトレーダーの習性ということですか?」



講師「はい、本能と言い換えてもいいです。
   どんなトレーダーも絶対にその原理からは逃れられません」
 
   さて、ここで問題です。
   ここに100円から110円まで右肩上がりのUSD/JPYのチャートがあります。
   今は110円です。
   このチャートを見て、あなたはどうしたいと思いますか?」



生徒「上がっているから買いたいですね。でも・・・」



講師「でも?」



生徒「いまは高くなっているから、手を出せないです」



講師「そうですね。私もそう思います。じゃあどうしましょう?」



生徒「それは、安くなったら買いたいですね」



講師「では、どのくらい安くなったら、あなたは買いたいと思いますか?」



生徒「上がり幅が10円なんですよね。う〜ん、上がり幅の1、2割、
   1〜2円安くなるくらいじゃ、あまりお得感がないですよねえ」



講師「はい、私もそう思いますね。私はそのくらいじゃあ買いません。
   衣料品店のセールとかでも10%オフ、
   20%オフじゃあ大したことはないですからね」



生徒「でも、半額まで落ちるところまでいくかなぁ。
   もしそこまで下がったらすぐに買われてしまいそうだ」



講師「まあ、そんなところですね。
   私もそう思いますし、やはり大多数の人もそう思うでしょう。

   元が上がっている「買いたい」状態なら、
   だいたい4割引くらいが値下がりの限度で、そこでどっと買われます。

   ちなみに、この大衆の相場観を計るために、
   フィボナッチ・リトレースメントというテクニカル指標があります。
   それを値上がりが始まった100円から、
   現在の高値の110円まで引いてみると、61%の地点にラインが引かれます。
   106円前半くらいですね。
   このあたりで買い手がつくということがイメージできるのです」



生徒「私もフィボナッチは知っていましたが、
   あれを使うのはそういうわけだったんですか?
   あれはなんかオカルトや占いみたいなテクニカルだと思ってました」



講師「『このくらいに安くなったら買いたい』という
   大衆心理を計る物差しだと考えてみるといいですね。
   けっこう便利な代物ですよ」



生徒「つまりは、現在の値段から4割引になったときが買い時である、
   ということですか?」



講師「まあそうなることが多いですが、現在の状況を加味して考えてください。
   上昇気配が非常に強いときは、それだけ人気が高いというわけですから、
   4割引きまでいかずに、2割引くらいでも買い手がつくでしょう。
   
   たとえば欲しいと思っていた新発売の車があるとします。
   すでに前人気が非常に高くて、あなたの周りの人も買いたいといっている。
   そんな車が、突然スペシャル販売デーとしてその日だけ、
   2割引で販売されるとしたらどうします?」



生徒「それは絶対その日に買いますよ!」



講師「そうですよね。その商品が魅力的であればあるほど、
   客は少しの割引額でも買いたいと思うはずです。
   逆にたいして魅力がないのならば、もっと割引しないと客は動きません。
   スーパーの売れ残りの萎びたお惣菜なんて、
   50%オフでもろくに買い手がつかないでしょう?」



生徒「なんだかオークションと逆の考え方ですね。
   よくある絵画のオークションは、
   一番値を高くつけた人が落札するじゃないですか。
   為替はなんだかその反対ですよね」



講師「それはいいたとえですね。こんなシーンをイメージしてみるといいでしょう。

   たとえば10個同じ絵があったとして、スタートは100万円だとしましょう。
   あなたはそれを絶対買いたいと思う。
   買うのは前提だが幸いなことに絵は10個ある。
   すぐには売り切れない。だから、当然ながらなるべく安値で買いたいと思う。
   
   さて、司会が1万円刻みで値段を下げていく。
   90万円まで下がったところで2個売れる。
   80万円まで下がったところで計5個売れる。
   そして70万までくると計7個売れた。残りは3個しかない。
   そうなると、もうあまり値下がりは待てないですよね。
   あと数万下がったら売り切れてしまうでしょう。
   となると、60万円半ばくらいで買わないと買い逃してしまいます。

   というように粘り強く待てば待つほど、
   自然と一番良い買い時が見えてくるのです。
   すぐにでも買いたいという気持ちを我慢して
   様子を見ていた人にはご褒美があるのですよ」



生徒「つまり、そういう考えで為替相場をいつも見ていれば、買い時や売り時、
   つまりは『相場観』なるものが身に付くということですか?」



講師「その通りです。でも、先ほどいったように状況を加味してください。
   その商品が魅力的であればあるほど、たいした値下がりは期待できませんから」



生徒「でも、その商品が魅力的かどうかって、
   どうやって判断すればいいのでしょうか?
   ニュースや指標で判断するんですか?」



講師「前回いったように、ニュースは発信元の憶測でしかありません。
   ぶっちゃけるとニュースの真贋なんて、どうでもいいんです。
   実際にそれを受け取っている人、
   つまりトレーダーがどう思っているのか? そちらが大事なのです」



生徒「トレーダーの大多数が何を思っているか? 
   それをよく考えろということですよね」



講師「はい、話をまとめましょう。

  『相場観』とは、トレーダー全員の値ごろ感をつかむことです。


  『相場観』を身に着けるには、

   ひとつ、現在の通貨の魅力を推し量ること。
  
   ふたつ、それが何割引になったときに買い手が最も多く出るのかを考えること。
       (売りから入るときはこの逆)

   ということです。これがトレードで勝つための本質です。
   蓋を開けて見れば馬鹿馬鹿しいほど簡単なことでしょう?」



生徒「なるほど、いままで私は経済動向の分析や為替ニュースのチェックとか、
   ベクトルの違う方向の努力をしていたみたいです。
   シンプルに考えれば、なんだか相場が読めるような気がしてきました!」

   ところでトレーダーがその通貨を魅力的に思っているかどうかって、
   一体どうすればわかるのですか?」



講師「それはトレーダーのオーダー状況を見ればわかりますよ」



生徒「えっ、オーダー状況ですか?」



講師「あとは、たとえば現在のドルが魅力的な商品かどうかは、
   他のユーロやポンドと比べてみればいいでしょう。
   では次回では、そのあたりの話を詳しくしましょうか」



生徒「なんだか面白そうな話ですね。次回もよろしくお願いします!」


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| - | - | 15:33 | category: FX意識改革(メルマガ転載) |
# FX意識改革125 レッスン2「トレーダーの習性」

前回に続いて、架空のトレードスクールの講師による
トレードで勝つためにはどうすればいいのか?
その2回目のレッスンです。どうぞご参考にしてください。

 

 

生徒「先生、この前はためになるお話、ありがとうございました。
   これから先生の元で一生懸命やりますので宜しくお願いします!」

 


講師「最初にちょっとお願いがあるのですが、『先生』とは呼ばないでください」

 


生徒「え、なぜでしょう?」

 


講師「よく私のことを気軽に師匠と呼ぶ方もいらっしゃいますが、
   それは自分の頭を動かさずに『人を頼っている』ことの心理的な表れだからです。

 

  『先生なら、師匠なら、どうにかしてくれる』『きっと助けてくれる』

   そんな甘えを感じるのです。トレードとは、指示してくれる監督も

   フォローしてくれるチームメイトもいない孤独な戦いです。
   誰にも頼らず、自分ひとりで戦わなければいけないのです。
   私もあなたも相場に入れば、対等な立場なのだから、師匠も弟子もありません
   だから、私のことを先生とは呼ばないでほしいのです」

 


生徒「そうですか、じゃあそうします(ひねた人だなぁ)」

 


講師「それに師匠と弟子の関係といったら、もっとシビアなものですよ。
   伝統芸能の世界では、弟子入りした人は師匠の家に泊まり込んで、
   毎日雑巾がけや食事を作ることから始めます。
   それを何年も続ける中で、やっと師匠が稽古をつけてくれるのです。
   10年くらい修行して弟子が独り立ちするときも
師匠に芸を教えてもらったのだから

   フランチャイズビジネスのように

   師匠に稼ぎの何パーセントかを渡すことが普通でしょう」

 


生徒「まあそうですよね。ラーメン屋の修行だって、

   上下関係やお金の問題が大変だと聞きます」

 


講師「だから、本当に私に弟子入りするのであれば、授業料1千万円は頂きますよ。
   そして、トレーダーとして独り立ちしたあとは、
   のれん分けのようなものですから、

   毎年稼ぎの1割はもらわないとまったく割があいませんね!」

 


生徒「えーそんなあ!!」


 

講師「・・・というようなお金と人間関係のしがらみは嫌ですよね。
   だから私はそんなことは一切言いません。

   あなたがいくら相場で儲けようとも、追加で成功報酬などは頂きません。

   だから安心してください。
 

   その代わり、あなたが相場で負けたとしても

   私を師匠や先生と呼んで頼らないようにしてください。
   投資の世界では勝てばだんまりで、

   負けると必要以上に誰かを頼る方が多いのです。
   私はノウハウを教えますが、そこから先のことはあなた自身の力なのですからね」

 


生徒「わかりました。ではお言葉に甘えて、ノウハウをしっかりと盗みます!

   ・・・でよろしいでしょうか?」


講師「はい、それでいいですよ。それくらいズル賢くないと相場では勝てません。
   私はノウハウをシェアしていきますから、

   盗めるところはどんどん盗んでください」

 

 


●レッスン2 「トレーダーの習性」

 


講師「では、改めてトレードで勝つためにどうすればいいか?

   その話をしていきましょうか」

 


生徒「まずは為替の知識ですよね。国際情勢や各国の経済動向、
   それに日々の指標も抑えておかなければならないですよね。

   やることたくさんあるなぁ」

 


講師「いや、今はそれを考えなくていいです。

   それはトレードで勝つ本質からは外れた努力です」

 


生徒「は? だって為替のトレードをするなら、どれも必須のことじゃありませんか?」


 

講師「これもよくある勘違いなのですが、
   私たちは経済学者や証券会社の営業マンではないのです。

   あくまでトレーダーなんですよ」


 

生徒「でも、FX業者は日々の経済ニュースを流していますし、

   私たちはそれを見て為替を取引するものでしょう?」

 


講師「あれはね、証券会社やアナリストたちがやっている商売に過ぎません。
   マスコミはニュースを売ることで商売をしているのです。

   そんなニュース情報に価値はありません」

 


生徒「えっ!?」


 

講師「値動きがあったときは、みんなどうして動いたか気になるでしょう?
   それでニュースサイトをみると、指標の結果が良かったので上がった、

   なんていう説明があります。
   逆に指標の結果が良かったにも関わらず下がったときは、
   すでに織り込み済で買われていたので利益確定で売られた、

   と解説されます。結局は、上がろうが下がろうが、

   アナリストは後付けの解説でなんとでもいえるんですね」

 


生徒「ああ、それは同感です! 私からも言わせてください。
   マスコミは年初に証券アナリストによる、

   株式や為替相場の予想をやりますが、ほとんど当たりませんね。
 

   去年の予想だって〇〇証券アナリストとか、

   ○○銀行ストラジストといった大層な肩書を持つ方々が、
   年明けから日経平均2万数千円の強気相場だといいながら、
   実際は夏場に1万5千円台まで落ちる場面もありましたからねえ。
   5千円も予想と違う値動きになったのは、いくらなんでもひどすぎますよ。
   それで、外れたときは予定されていた金融緩和されなかったからとか、
   まさかトランプが当選するとは想定外だったとか、

   それっぽい後付け解説ばかりでもうウンザリします!」

 


講師「そんなもんですよ。だいたい○○の影響で上がったとか、

   下がったとかなんでそんなこと言えるのでしょうか?
   それを正しく語るのならば、

   いま売買したすべてのトレーダーにリアルタイムで

   なぜあなたは今、買ったのか? 売ったのか?という

   アンケートを取って、その回答を集計して、

   客観的に分析する必要があると思いませんか?

 

   それすらやらないで言っているのなら、

   何の裏も取っていないコメントで、まったくの無責任というものです。

   それに自分が『なんで値が大きく動いたんだ?』と疑問に思う自体、
   ほとんどのトレーダーはなんで動いたのかわかってないってことでしょう?」

 


生徒「それは、私も大きく動いたときはパニックですよ。

   なんで動いたかはわかりませんが、なぜ、動いたのかは知りたいです。
   でも、その真実をトレードの当事者ではない

   アナリストやマスコミが瞬時に知っているなんて、
   神様でもなければできない芸当で、たしかにおかしなことですよね」

 


講師「そうなんです。なぜ上がったのかを解説すれば、
   それは上がったから買った、
下がったから売ったという

   単純な事実でしかありません。結局は、参加者自体もわかっていないのです。

   ただ、値が動き出したから連鎖反応的に売買しているだけなのですね」

 


生徒「でも、ニュースのほとんどが憶測で信用できないものだとしたら、
   そもそもトレーダーは何を信じてトレードすればいいんですか?」

 


講師「良い質問ですね。相場の主人公は我々トレーダーです。
   だから、相場に参加しているトレーダーたちの習性を信じて

   トレードすればいいのです。


   たとえば、タコを捕る漁師は壺を使ってタコを捕まえますよね。
   それはタコが壺に入るという習性を知っている、

   それを信じているからこそできることなのです。」

 


生徒「つまり、トレーダーは『トレーダーの習性』

   なるものを利用して稼ぐってことですよね。
   でも、トレーダーの習性って一体なんでしょうか?」

 


講師「それは損得勘定をすることですよ」

 


生徒「損得勘定・・・ですか?」

 


講師「あなたも損得勘定を考えてエントリーしていますよね。
   ノーポジションのときは、安くなったら買おうとか、

   高くなったら売ろうとか考えますよね。
   エントリーしたあとは、ここまで下がったら損切りしなければダメだとか、
   ここまで上がったら利食いをしようとか、考えるでしょう?」


 

生徒「まあそうですね、それは考えます」


 

講師「あなたが考えているのと同じことを、すべてのトレーダーは考えているんです。
   相場の人間が考えることはみんな同じなんです。
   『幸せとは何か?』みたいなテーマだったら、

   人それぞれの価値観や意見があるでしょう。
   でも、相場は『お金を稼ぐ』場所であって、

   純粋にお金を稼ぎにくる人だけが参加しています。


   だから、相場の参加者の価値観は同じなのですね。
   さらにトレードは、様子を見る、買う、売る、

   の3種類の単純なアクションしかありません。
   参加者の目的が同じで、そのためにできる手段も3つしかないのだとしたら、
   相場の動向はおのずと限定されてくると思いませんか?

 


生徒「なるほど、そういわれると相場が読めるような気がしてきました。
   でも、トレーダーたちの動向ってどうやれば確認できるのですか?」

 


講師「それはあなたも使っているチャートで確認するのです。
   あれを単なる為替の値動きのグラフだと見ているとトレードを見誤ります」

 


生徒「え、違うのですか?」

 


講師「あれは、トレーダーたちの心理的な葛藤をグラフ化したものなんですよ。
   様子を見ていた人がどこで買って、

   そのあとどこで利食いして、どこで損切したか?
   つまり相場の参加者の習性を詳細に記録したプロファイルというわけです」

 


生徒「ちょっとまだピンとこないのですが、何か本質めいたものを感じてきました。
   相場の参加者のプロファイルを分析することが、

   トレードで勝つ秘訣ということですね・・・?」

 


講師「そういうことになりますね。では次回はその分析方法を詳しく解説していきます」

 


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# FX意識改革124 レッスン1「トレーダーの器」
今回から趣を変えて、
数回にわたり会話形式でトレードに勝つために必要なことを書こうと思います。

多くの人がトレードで稼ぐことを夢見て、たくさん勉強をして、
トレードの知識や技術を身に着けても、なお勝てない。

その理由を架空のトレードスクールの講師と生徒の対話形式で解き明かしていきます。

どうぞご参考にしてください。



●レッスン1 「トレーダーの器」



講師「私の元でトレードを学びたいというのはあなたですか?」


生徒「はい、ぜひとも宜しくお願いします」


講師「さっそくですが、あなたは、これからトレードでどのくらいを稼ぎたいですか?」


生徒「とりあえず大きな家を買って一家を養えるくらいは稼ぎたいです。
   できたら一生生活に困らないくらい稼ぎたいですが」


講師「うーん漠然としていますね、もう少し具体的な問いにしましょうか。
   では、月収でどのくらい稼ぎたいのでしょうか?」


生徒「そうですね、普段のスーパーの買い物でも値段を気にすることなく買えて、
   ほぼ毎日外食できて、年に3度は海外旅行にいきたいですね。
   となると最低月収100万くらいは稼ぎたいです。
   でも税金で取られてしまうから、200万くらいかな? 


講師「とすると月収200万。年収2400万円くらいですね」


生徒「ええ、けっこう控えめな額ですが
  (本当は億といいたいところだけど、あまり欲張っては失礼だろうし)」


講師「なるほど、わかりました。
   ところであなたは、貯金はどのくらいもっていますか?」


生徒「200万円くらいです。5年間会社に通いながら貯めました」


講師「では、その200万円を海に投げ捨てることはできますか?」


生徒「え!? そんなことできるわけないですよ!」


講師「あるいは、あなたが一番憎いと思っている人物に、
   気持ちよくその200万円をポンと差し上げることはできますか?」


生徒「はぁ? いきなりなにいってるんですか! 
   そんなこと絶対にできるわけがありませんね!」


講師「でしたら、残念ながらあなたは月に200万円を稼ぐことは無理ですよ」


生徒「なんでですか?」


講師「それは、自分がどれだけ稼げるかというのは、
   自分がどれだけ損ができるかと同じことだからです」


生徒「・・・よくわかりませんね」


講師「トレードはいつも勝てるわけじゃないんです。負けるときもあります。
   勝ちと負けは等価・・・価値が同じであって、表裏一体なのです。
   つまり、どれだけ勝ちたいのか?というのは、
   どれだけ負けられるのか?と同じ問いなのです。
   今はわからないかもしれませんが・・・」


生徒「わかりませんね・・・」(不満の様子)




講師「もう少し、この話を続けましょうか?」


生徒「ええ、いいですよ」


講師「じゃあ、あなたが実際に海にお金を投げ捨てたり、
   憎い人にあげることができる金額ってどのくらいですか?」


生徒「あまり考えたくないですが・・・そうですね、10万円ぐらいかな?」


講師「うーん、まだ真剣になれていませんね。
   いいですか? ここはとても大事なところです。
   もっと具体的にイメージしてください。
   今から海に行ってお金を投げ捨てるんですよ。
   コンビニのATMで10万円を引き出して、
   それを財布から取り出して、海にばらまくことができますか?」


生徒「・・・そういわれると難しいでしょうね」


講師「では、1万円ならどうです?」


生徒「本当にやるとなると、それでも躊躇しますね。
   嫌な人にも渡したくはないですよ。
   親友にだって1万円の食事を奢るってなかなかできないことですからね。
   自分の気分が良くなる使い道、
   たとえば御賽銭や寄付にだって1万円を気軽に捧げることはできませんから」


講師「では、嫌な人にもくれてあげることができる、
   まったく見返りを考えないお金、
   あなたにとって使ってもまったく気持ち良くならないお金、
   つまり、あなたにとってのハシタガネってどのくらいですか?」


生徒「それは千円くらいですかね」


講師「まあ、そんなものですよね。だいたいみなさんそのくらいの額に収まります。
   はい、これであなたがトレードで稼げる額が決まりました」


生徒「・・・え?」


講師「あなたがトレードで稼げるのは、1回のトレードで千円の範囲ですね。
   USD/JPでYせいぜい1枚の取引です」


生徒「たった1枚ですか?? いつもは10枚以上でトレードしているんですけどね!」


講師「でも、それで損切ができずに
   いつも塩漬けになってしまって困っていたのでしょう?」


生徒「・・・」


講師「それと、USD/JPY1枚で10pips動くと千円のプラスマイナスになりますから、
   あなたのトレードは1枚(1万通貨)で
   10pipsの範囲でやりとりしてください」


生徒「たった10pipsですか?」


講師「そのくらいの値幅だと、
   必然的に5分足を使うスキャルピングになってしまいますけどね。
   もう少しトレードのスパンを長くしたかったら、
   0.5枚(5000通貨)で、20pipsの範囲にしてもいいでしょう
   今のあなたができるトレードとは、これくらいの規模であるということです」


生徒「それじゃあ全然稼ぐことができませんよね。
   これで月にどのくらい稼ぐことができるんですか?」


講師「月に+200〜400pipsといったところですね。
   10万円の証拠金を用意して、毎日朝から晩までやって
   USD/JPY1枚のトレードで2万円〜4万円の利益が望めるでしょう」
  

生徒「はあ? それじゃあまったく話にならないですよ! 
   バイトしたほうがマシじゃないですか!」


講師「どうも勘違いされておられるようです。
   私が教えられるのは、トレードで勝つための方法であって、
   億万長者になる方法ではないのですよ。

   それに、これ以上運用規模を上げたら、
   あなたは利益を出すどころが損が累進的に増えていくでしょうね。
   10枚のトレードをやるのならば、
   九分九厘あなたの貯金は半年も持たないでしょう」


生徒「ええ?! トレードで勝てるっていうのならば、
   それは負けないっていうことでしょう? 違いますか?
   それなら毎日お金がどんどん増えていって当然なのではないのですか?」


講師「はぁ・・・そんな虫のいい話がこの世知辛いご時世、
   一体どこに転がっているのでしょう?
   勝てるといっても、トレードを100回やって、60回がいいところなんですよ。
   裏を返せばあとの40回は絶対に負けなければならないということなんです。

   トレードは世間では一攫千金の間違ったイメージが根強いですが、
   実際はそうやって回数を重ねて少しづつ利益を出していくものです。
   商売でいうところの薄利多売みたいなものなんですよ。
   トレードの回数をこなしてナンボなんです。

   あなたは千円なら未練なく投げ捨てられるでしょうから、
   技術を身につければ100回やって60回は勝てるでしょう、
   そして40回はキチンと負けることができるでしょう。
   しかし、1万円ならまだ投げ捨てられないのだから、
   40回もちゃんと負けることができません。
   きっとたった数回しか負けることができないでしょう。
   そして負けるのが嫌になって損切できなくなるはずです。
   それでは、60回勝つことも不可能で、
   つまりトレードが回らない、トレードにならないのです」


生徒「・・・」(長い沈黙)


講師「まだおわかりできないようですが、
   ここをわかって頂けないことには先に進めません」


生徒「理屈ではわかっても、感情的に納得できない感じですね。
   とにかく儲けたい気持ちでわらをすがる思いでここにきたのですから」


講師「それはそうでしょうね。私もそうでしたから。
   その気持ちは十分にわかりますよ。
   しかし、私にはその儲けたい気持ちが原因で、
   あなたがこのあと手痛い失敗をするのが目に見えています。
 
   誰もが欲のために、
   トレードをやれば大金持ちになれると短絡的に考えてしまう、
   幻想を抱いてしまうものなのです。
   人によってはその幻想から覚めるまで、
   こんな簡単なことを納得するのに5年、10年かかって、
   それまでに軽く数千万くらいの損を重ねてしまうでしょう。
   そこまでいって、
   やっとトレードで勝つために何が必要だったのか気づくのです」


生徒「必要なこととはなんですか?」


講師「私が最初に言ったことですよ。
   トレードで稼げる金額とは、自分が自腹で損できる金額である
   ・・・という残酷な真実を知ることです」


生徒「・・・え?」


講師「月100万円稼ぎたかったら、自腹を切って
   月100万円損することができなければならないということですよ!
   それがどのくらいの金額なのか、
   それがつまりトレードで自分の実力が発揮できる範囲であり、
   それが自分の器であるということです」

生徒「!!」


講師「投資の世界でいつも大儲けしているのは金持ちだけです。
   金持ちがますます金を稼ぐのです。
   それは金持ちにとって100万ぐらいは失ってもいいお金だから。
   乱暴に言えばハシタガネだからこそできるのですね。

   逆に貧乏人は奪われて終わります。それは貧乏人にとっては
   たった千円すらもハシタガネに思えないからでしょう?
   しかし、たったそのくらいのリスクも背負うことができずに
   何千万も稼ぎたいなんて、はなはだ虫がよすぎると思いませんか?」


生徒「私だってそのくらいのリスク負えますよ! 
   いや、本気になれば10万円失うくらいのリスクだって覚悟できるんです!」


講師「そういうあなたは、リスクという言葉を甘く解釈している。
   まだわかっていません。
   ほとんどの人がリスクとは、ただの危険の可能性でしかなくて、
   そんな危険は実際には起こらないだろうと高をくくっている節があるのです。
   口にした覚悟という言葉に、そんな甘さを感じます。

   しかし、プロは違います。プロはリスクを厳しく解釈しています。
   リスクがあると感じたら、それはすでに起こったものとして考えています。
   つきつめれば、それが勝ち組と負け組の違いですよ。  

   ほとんどの人が千円を失うのすら怖い。そして実際に失えば怒り悲しむ。
   そうした負の感情が表に出てしまうのは、
   自分がそのリスクを真剣に考えていなかった証拠で、
   つまり、リスクをまったく克服できていないということなのです」


生徒「けれども先生の話だと、
   それでは僕の器は月に2万円稼ぐのがやっとになってしまいます。
   それでは虚しすぎます! もっと大きくならないのでしょうか?」


講師「もちろん人間は成長するものですから、
   リスクを許容できる器は大きくできますよ。
   でも、それには時間と経験が必要なのです」


生徒「ちなみに先生の器ってどのくらいなんですか?」


講師「私ですか? まあ1回のトレードで5万円程度のリスクは負えます。
   月に200回トレードするとして、それでやっと+100万くらいですかね。
   それが私の器です。税金もあるから年収にしたら1000万円以下ですよ。
   その辺の会社にいる課長クラスと変わりありません。
   特段の金持ちでもなんでもなく、多少の贅沢ができる程度です。
   それでも、ここまでくるのに5年はかかりましたけれどね」


生徒「なんだか、自分はとても大きな勘違いをしていたみたいです。
   トレードって誰もが億万長者になれるものではないのですね?」


講師「なれる人もいますが、99%はなれないでしょうね。
   私もその中の一人の凡人ですよ。
   それに私に億万長者になれる器があるのなら、
   わざわざこうして手間のかかるトレードの講師なんてやりませんよ。
   ギター教室の先生も、スターになれる器がなかったのだから、
   生徒にギターを教えているわけですからね。
   でも、世の中の現実ってだいたいそんなもんでしょう?」


生徒「月に稼げるとしたら、数万円〜10万円くらいがやっと。
   それも不労所得ではなく副業みたいなものと考えたほうがいいのですね?」


講師「残念ながら、駆け出しのトレーダーは、そんなものですよ。
   でも、そんな夢のないことをいってしまうと
   誰もトレードやってくれませんから、
   胴元のFX業者や投資スクールはそんなことは一切いいませんけどね。
   この商売で儲けたければ、客には一攫千金の夢を見させる必要があるんです。
   そこをぶっちゃけて言ってしまう私は、
   天然か馬鹿かよほどの変わり者なんでしょう。

   さて、あなたはどうです? 
   私の話を聞いて、トレードやりたくなくなってきましたか?」


生徒「いや・・・よく考えたら目が覚めました」


講師「と、いうと?」


生徒「本当のところ私は毎月2万円すら稼ぐことはできません。
      それどころか毎月10万以上も損をしていたのです。
   だから、その負けがなくなり、利益に変わるのだとしたら・・・
      今後の人生で、もうトレードで損をすることがなくなるのだとしたら・・・
   少しでもお金を稼げる可能性があるのだとしたら・・・
   それは、やってみたいと思います!」


講師「多くの人はここで馬鹿馬鹿しい、割にまったく合わないとやめてしまうのですが、
   あなたは先に進むということですね。
   では、次回はトレードで勝つための肝についてお話しましょう」


※次回につづきます。

 


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| - | - | 12:46 | category: FX意識改革(メルマガ転載) |
# FX意識改革123 証券会社のディーラーから相場の勝ち方を学ぶ

 

今回は、証券会社のディーラーについて話します。

 

先日「株式ディーラーのぶっちゃけ話」という本を読んだのですが、

その軽いタイトルに比べて濃い内容で、書いてあることが、

私の実際の経験でもうなずけることだったので、

これをネタに証券ディーラーの仕事について話したいと思います。

 

私の知り合いにもディーラーをやっている人もいますし、

たまに私のところにもディーラーにならないか、

あるいは顧客に向けて投資セミナーをやってみないかという話が来ます。

(すいませんが、すべて丁重にお断りしています)

 

一般の個人投資家も稼いでいればその成績は証券業者に筒抜けなので、

ディーラーにならないかというスカウトの話は結構あると思います。

 

しかし、スカウトされる身としては、

ディーラーなるものが一体どういう仕事なのか、よくわかりません。

 

 

そもそも証券会社の仕事とは、一体、どんなものでしょうか?

 

 

それは株を客の代わりに売買する(ブローカー業務)や、

株を客に売る(セリング業務)が主な仕事です。

 

そのほかに自社のお金を使って、株や為替や先物で運用もしています。

これが証券会社のディーラー業務なのです。

 

 

ディーラーというと、広々としたオフィスで最新鋭の機器を使った

充実したディーリングルームを思い浮かべるかもしれませんが、

たいていは、そんなことはありません。

 

中小の証券会社なら、兜町の雑居ビルで黙々とトレードをしているような。

小規模な所が多いものです。

 

証券ディーラーという職種は、正社員は少なく、中途採用やコミッションディーラーばかりです。

 

コミッションディーラーというのは業務委託契約であり、

我々個人投資家と同じ、個人事業のディーラーです。

中途採用やコミッションにはなんの保障もありません。稼げなければ即解雇です。

 

ディーラーの報酬契約は、基本給20万円程度で、

あとはその月の稼ぎの30%程度の歩合制がほとんどだといいます。

安定的に稼げるトレーダーであっても、決して高給取りというわけでもありません。

 

 

そもそも世間は金融業界のディーラーというものに対して、

大きな勘違いをしているのでしょう。

 

証券ディーラーというと、パリッとしたブランドスーツを着ている

MBAの資格を持ったインテリがやっていて、

巨額の報酬が貰えるステイタスの高い花形業務に思えますが、

その仕事の実態は、勝った負けたの世界で、ギャンブラーと何ら変わらないようです。

 

その証拠に証券会社のディーラーというのは、広く門戸が開かれています。

ディーラーになるために、年齢制限はないし、学歴も資格も必要ありません。

 

社会常識や経済学の知識? そんなものはいりません。

トレードの実力さえあれば誰でもなれるのです。

 

もし、あなたが証券会社のディーラーになりたいのならば、

証券会社のHPにはディーラー募集項目があるので、

興味があるのなら「証券会社 ディーラー募集」で検索して調べてみるといいでしょう。

 

 

規模の小さな証券会社であれば、

 

応募資格 :個人投資家で実績のある方

 

ほとんどこれだけです。中途採用には学歴や資格などの条件はないのが普通です。

接客業やサービス業ではないし、

ディーラーは個人プレイで、チームプレイが必要ではないから、人格も問いません。

 

問題となるのは、トレードで、「稼げる」か、それとも「稼げない」かだけで、

プロ野球と同じで、完全に実力主義の世界です。

 

 

ディーラー業務は応募の敷居が低いとはいえ、

個人トレーダーとして稼げるのであれば、わざわざ会社に勤めてまで、

トレードをやらないだろうと思うかもしれませんね。

 

しかし、世の中そんなに単純で割り切れるものでもありません。

会社に所属するトレーダーにもいろいろなメリットがあるのです。

 

損失が出てもそれは会社のお金。負けても給料は出る。

証券会社勤めという世間体を得られる。

孤独ではなく、同僚や先輩たちと切磋琢磨ができ、ノウハウを吸収できる。

リスク管理などは、厳しい上司や会社の制限があるために自制が効く。

決められた営業時間内でトレードを終えることができる。

実績を積めば多額の資金を運用でき、一気に報酬が跳ね上がる。

 

・・・このように主に規律と世間体の部分で大きなメリットはあるでしょう。

実績を積むと何億というお金を運用できるようになり、

プロ野球選手のように報酬が跳ね上がるのも大きな魅力です。

 

 

一方でデメリットは、

 

報酬は稼ぎの3割程度の歩合である。

最初は低額の資金からスタートするので、駆け出しの稼ぎは少ない。

トレード時間や運用額、いろいろなトレードルールが決められており、

自由にトレードすることができない。

利益を出さなければすぐに解雇される。

 

・・・といったところでしょうか。

 

正社員でもなければ、利益がでなければ解雇されるのがデメリットですが、

他の部分は、考えようによってはデメリットではなく、

欲を自制してくれるメリットにもなり得るでしょう。

 

 

こうしてみると魅力ある仕事にも見えますが、冒頭に挙げた本によれば、

とても厳しい職場であることがわかります。

 

応募しても、いきなり即採用というわけでもありません。

数か月の試験期間があるのです。

会社から託されたお金を増やすことができなければ不採用です。

 

たいていの応募者は、そのお金を増やすどころか、

1か月も経たない内に大きな損を出して、すぐに辞めていくといいます。

 

ディーリング部の上司は、稼げないトレーダーに容赦なく罵声を浴びせます。

それは当然で、稼げないトレーダーは会社の運用資金を減らしてしまうのに、

会社としては給料を払う必要があるからです。

雇い主からしてみれば、完全な給料泥棒にしか見えません。

 

なので証券会社のディーラーは、個人の気楽なトレーダーよりも、

厳しいプレッシャーと戦わなければならないのです。

 

 

とはいえ、

 

「会社の金を減らしてはダメだ、申し訳ない」

「会社の期待に答えなければならない」

 

というような生真面目な人なら、

あっという間にプレッシャーに押し潰されてしまうでしょう。

具体的には結果を出したいからこそ、損切ができなくなって、

トレードが回せなくなるはずです。

 

やはり、証券ディーラーでトップの成績を収める人は、浮世離れしています。

 

「会社がいくら損を出そうが、自分のお金じゃないから知ったことではない」

「会社の金を利用して、金持ちになってやろうじゃないか!」

 

というような、一般人からしてみたら無責任なふざけた考えの方が、

むしろ成功者のメンタルに近いのだと思います。

 

 

海外のディーラーから「着物トレーダー」と揶揄される日本人は、

そのお国柄のためか、生真面目な優等生が多いのでしょう。

 

株や為替はニュースや指標分析などが必須で、

しっかりと「お勉強」をしなければ勝てないと思っている。

そして「お勉強」さえすれば、結果は必ず出ると思っている。

 

これがそもそもの間違いなのです。

 

証券会社のディーラーで、一番勝てないタイプが、

このような理詰めのアナリストタイプであるそうです。

 

指標やニュースを分析して、理路整然と相場について説明することができる。

その話には説得力があり、聞いている方は確かにそうなるように思います。

 

しかし、実際の相場はそのように動いてはくれません。

 

グッドニュースが出たのにもかかわらず、なぜかジリ下がりが続いたり、

バッドニュースが出たのにもかかわらず、なぜかしぶとく上がり続けたり、

といったような天邪鬼の展開がほとんどです。

 

結局、相場はファンダメンタル通りに都合良くは動かないので、

アナリストは、いつまでも相場で勝つことはできないのでしょう。

 

ちなみに勝てないアナリストタイプのトレーダーであっても、

証券会社としては利用価値があります。

ディーリング部署から、ブローカー部署やセリング部署へ異動させるのです。

 

理路整然とした説得力のある話は、株を買う顧客からしてみたらわかりやすいので、

そちら方面で十分に活躍してくれるはずです。

 

礼を重んじる顧客の相手をするのは、常識のある理性的な人がやればいいのであって、

非礼な相場の相手は、非常識で天邪鬼な人のほうが適正があるのでしょう。

 

 

事実、派手に勝てるタイプというのは、感性のタイプであるそうです。

 

ある証券会社でトップの株式ディーラーは、

 

取引開始時に読んでいるのは日経新聞ではなくて、三流のスポーツ新聞。

彼のデスクの引き出しを開くと、風俗雑誌が束になって出てくる。

といったインテリジェンスのかけらもないのにもかかわらず、

トレードの成績は優秀といった異端者であるといいます。

 

彼にトレードのコツを教えてほしいと同僚が頼んでも、

 

「俺たちがやるのは短期売買なんだから、

 ニュースなんて、その日の始まりにだけさらりと見ておけばいい。

 あとは、チャートを見ていれば値動きはわかる。とにかくチャートと対話することだ」

 

と言われて、キツネにつままれたようにあっけにとられてしまいます。

こんな感性的な助言では、ノウハウが伝わるはずもありません。

しかし、彼の言葉は間違いなく相場の核心を突いたものなのです。

 

 

以上の話は「株式ディーラーのぶっちゃけ話」と、私の経験によるものです。

興味がありましたら、アマゾンで検索して読んでみてください。

 

 

 

 

さて、私の考えとしては、ディーラー=トレーダーになるためには、

2つの相反した資質が必要だと思います。

 

 

ひとつは「信念」の資質。

 

一度決めたことを守り通す、心の強さです。

これは悪く言えば「頑固」と言い換えてもいいでしょう。

 

 

もうひとつは「柔軟性」の資質。

 

その場の状況に応じて、速やかに最適解を出すことができる。

自分の意見が間違っていたら、素直に変えることができる。

これは悪く言えば「日和見主義」と言い換えてもいいでしょう。

 

 

この2つの資質はまったく違うことですが、両方ともトレーダーに重要な資質です。

 

これを両方身に着けるというのは、矛盾しているかもしれませんが、

以下のように考えれば、わかりやすいと思います。

 

「信念」は、主にリスク管理において必要な資質なのですね。

 

決めた損切を守る、決めたレバレッジを守る、

決めた運用額を守る、決めたトレード時間を守る・・・

 

ことリスク管理や運用のスケジューリングにおいて必要なのです。

ここに柔軟性が入り込むと、ろくなことにはなりません。

無制限にレバレッジを上げたり、損切を伸ばしたり、青天井に利益を求めたり、

いつまでもダラダラとトレードを続けたり、といった悪影響がでるはずです。

 

だから、リスク管理においては、融通の利かない頑固者でなければいけません。

 

 

反対に相場分析においては「柔軟性」が必要な資質です。

 

いままで上がると思ってたら、反対に下がり始めた。

それならじゃあ今度は売ろうか、とあっさりと方針を転換することができる。

 

トレードシナリオ=戦略を建てるのは大切ですが、

そのシナリオに固執はしない。

 

相場に「それは間違ってるよ」と指摘されたら、

 

「そんなことはない、お前が間違っているんだ。これでいいんだ!」と、

 

頑固を押し通しているのはダメです。

 

「その通り、私が間違っていましたね、はい、わかりましたそのようにします」と、

 

素直に相場に頭を下げて、自分の考えを変えることができなければならないのです。

 

 

 

これは私の教材のトレードビデオを見ていればわかるでしょう。

私もトレードプランは最初に考えます。

 

「これこれこうだから上がるでしょう。だからロングです」というわけです。

 

しかし、それが間違いだったら、

 

「はい、損切でしたね。じゃあこうなったら、すぐ売りましょう」

 

とコロコロと言っていることが変わることが見て取れるはずです。

 

視聴者はなんだかいうことがコロコロ変わって信用できないなと思うかもしれないですが、

これが「トレーダー思考」の実態です。この節操のなさが、トレーダーの姿そのものなのです。

つまり、コロコロ変わる相場に合しているのだから、自分の考えもそうなって当然なのですね。

 

負けてしまう人は、自分のトレードプランと心中してしまうことがほとんどです。

自分の都合を相場に押し付ける。相場が自分の考え通りに動くと頑なに信じてしまう。

こうなると負けは必定です。

 

 

少し話がそれますが、過去の戦争における戦術を見ても、

 

凡庸な指揮官は、立案した作戦を強引に押し通すものです。

劣勢になっても作戦を中止して、あっさりと方針転換するという決断は難しいものです。

 

なぜなら、それまで命を賭して戦ってくれた兵に対して、

「自分の作戦が間違っていた」では申し訳が立たないからです。

 

あっさりと作戦を変える指揮官なんていたら、部下の士気が下がるでしょう。

「死んだあいつらは何のために戦ったんですか!犬死ですか!」と詰め寄られるはずです。

 

だから責任感の強い指揮官ほど、ズルズルと撤退を伸ばし、

そして、劣勢が極まると撤退してもどうせ負けてしまうから、あとは攻めるしかない、

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、と玉砕戦法を選ぶようにもなるのです。

 

それは現代のビジネスでも同様で、いままでのプロジェクトに投じてきたお金や人員、

社員の熱意などを考えれば、経営者が簡単に方針転換するわけにもいきません。

 

社員にしてみれば

「今までこのプロジェクトに賭けてきた自分の努力は一体なんだったんだ」ということになります。

 

だからこそ、経営者は躊躇します。

しかし、それがのちに巨額の損失を生むことになる、いわゆるサンクコストというものなのです。

 

 

ことトレードにおいても、

 

負けを認めない自分のプライド、今までに費やしてきたお金や時間、

それがあると、たちまち損切ができなくなるものです。

 

過去のことは、あくまでも過去のこと。

相場の状況が思惑通りにならなければ、「はい、撤退」と軽く判断することができないと、

たちまち大きな損失を生み出してしまうのです。

 

だからこそ「柔軟性」はトレードを回していくために必要な資質なのです。

 

これは悪く言えば「いい加減」や「無責任」でもあります。

むしろ、そんな性格の持ち主のほうが、ディーラーに適しているのでしょう。

 

 

話が少しそれましたが、

 

リスク管理には「信念」をもって当たる。

トーレディングには「柔軟性」をもって当たる。

 

ということです。

 

この2つの矛盾した能力を備えるのがディーラーなのだと私は思います。

 

 

 

最後に付け加えておきたいですが、

ディーラーのすべてが、宇宙人的な浮世離れした人でもありません。

 

大半の人は堅実にコツコツやっている人たちです。

 

大金は稼げないですが、大負けもない。

最低でも自分の給料分だけは稼ぐ。

 

派手さはないですが、こうしたサラリーマン気質の堅実なプレイヤーも、

証券会社は歓迎してくれるでしょう。

 

なぜなら億を稼ぐような実力のあるプレイヤーは、

プロ野球選手が大リーグにいくように、

やがて、さらなる大金を求めて社を離れていってしまうからです。

 

それなら、長らく会社に貢献してくれる人のほうが経営の計算が立つし、

感性で大金を稼ぐよりも、凡人でもできる方法でコツコツ稼いでくれたほうが、

他の社員へノウハウを伝えやすくもあるからです。

 

自分には億をクリックひとつで操る才能や器量はないと身の程を知り、

派手な取引はせずに、リスク管理を徹底してコツコツと稼ぐ。

 

ディーラーの世界でも息の長いプレイヤーとは、きっとそういう人たちです。

 

我々個人トレーダーも、全員が億を稼げる才能があるわけではありません。

才能がなければ努力を重ねて、そんな玄人衆を目指すのが、現実的であるはずです。

 


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